兵庫県篠山市の南部・愛宕山を源とし三田、神戸、西宮、宝塚、伊丹、尼崎を流れ大阪湾に至る武庫川。その全貌に迫る武庫川・かわまちガイドブック『武庫川・まちなみ探訪』が、「武庫川づくりと流域連携を進める会」(代表・田村博美さん=宝塚市在住、?TH都市デザイン研究所所長)によって発刊された。
武庫川の総合治水の計画づくりを兵庫県知事に提言するため武庫川流域委員会が設置されたのが2004年。委員の大半はダム以外の治水対策を模索していた。まちづくりと同じく、「川づくり」もまず川に関心を持つ、川を知ることが出発点と考えた同会は、委員の有志を中心に流域住民と共にマップづくりと全31ブロックの武庫川カルテ作りをスタート。武庫川と人々の暮らしを俯瞰できるガイドブックづくりを目指した。
自然環境、景観、護岸、橋梁、床止工など川の状況、洪水時の浸水予想データ、周辺のまちや都市の状況、さらに地域の歴史や文化資源、名所・旧跡、伝承・民話、41のハイキングコースなどが約600点の写真、図版とともに示され、飽きることがない。川の恵みを受け、川と親しみ、たびたびの洪水と戦ってきた地域の歴史に思いを馳せ、未来の川づくりへ踏み出すためのガイドブック。今まで知らなかった武庫川の多彩な顔、人と川の織りなす豊かな歴史・文化に出会える。

ISBN978-4-9904321-5-7 C0025 \1200E

武庫川・かわまちガイドブック 武庫川・まちなみ探訪 

編 著 田村 博美 武庫川づくりと流域連携を進める会

2011.02.17
神戸新聞で紹介されました